前回、「先入観と一般化のワナ」ということを書かせていただきました。
常識や限られた経験だけでものごと(販促手法)を見てしまうことで(「先入観の囚われ」)、ものごとの大切なポイントや微差を見逃してしまい(「一般化の落とし穴」)、結果を出している販促手法にもかかわらず、退けてしまうことがある。
効果のある販促とは、往々にして一般的手法に小さな改良を加えたもの、つまり微差の積み重ねで発見されるものであるということでした。
先日、ある製薬会社のトップセールスマンで(現在は営業所長)、これからコンサルタントとしてスタートされるある方のお話を伺いました。
上記のポイントと不思議と符合するお話がありましたので、ちょっとご紹介を。
その方は、本当なら去年にとっくに独立しているはずが、会社の慰留が続いて、とうとうこのような時期になってしまったほどの営業の達人です。
その方には、これから広めていきたい仕事の三原則があるそうなのです。それは、
1)仕事は覚えない
2)仕事は無理をしない
3)仕事は楽しくやる
1番目の「仕事は覚えない」、まさにこのことです!
その方は、これからの時代、マニュアルに従った仕事では決して結果を出すことはできないといいます。
たとえば、クレーム対応にしても、マニュアル通りに答えるから、逆にユーザーは怒ってしまうんだと。
そのユーザーの怒り、不満を解決してあげようという真にお客様のことを考えようとする行動を、マニュアルが、つまり仕事を覚えることで阻害されてしまうというのですね。
仕事を覚える、つまりマニュアル化という微差を排除していく行為、あるいは経験の最大公約数で仕事をすることが、これからの時代、成功どころかマイナスになりかねないということですね。
(だからといって、まったく作業手順などを覚える必要はないとか、経験に学ぶ必要はないなどと言っているわけではないと思いますが・・・^ ^ 一般的にはマイナス面に気づきにくいので、あえてそのように言うのだと理解しています。)
(だからといって、まったく作業手順などを覚える必要はないとか、経験に学ぶ必要はないなどと言っているわけではないと思いますが・・・^ ^ 一般的にはマイナス面に気づきにくいので、あえてそのように言うのだと理解しています。)
耳に心地よい(少しは聞いたことがある)手法や、常識的な考えを、さも結果の出る手法であるようにレトリックを駆使し、時に仰々しく、時に権威的に喧伝するものは、ひとまず疑ってかかった方が良さそうだ、とも言えるかもしれないというお話でした。